20190901

突然ですが「終活」をネットで調べてみると

平成21年に週刊朝日が造った言葉で、当初は葬儀や墓など人生の終焉に向けての事前準備のことでしたが、現在では「人生のエンディングを考えることを通じて“自分”を見つめ、“今”をよりよく、自分らしく生きる活動」のことを言います。・・・・と書いてありました。

 私も人生の終活ではなく、終店(しゅうてん)、店をいつ終わりにするかを還暦を迎えたことから考えておりました。そして65歳になった今年7月に店の広さではなく業務の縮小を考え、採算の悪かった雑貨の販売を終わりにし、きもの中心の販売に移行する考えで、雑貨の特売の後、少し模様替えをし、その後のわのわを広く皆様に知って頂くためのイベントを行いたく、東京・花想容の中野光太郎さんに伺ったところ、快く相談に乗って頂き理解をして頂いたと思ってDMの作成をお願いしました。

そして出来上がって参りましたDMが「新生 わのわ」でした。終店を考えていたのに「新生 わのわ」? 迷っている時間もなく期日が到来し、7月28日に新生わのわのお披露目をさせて頂きました。店の前の天井には中野さんの作成した振袖を解いた布で円を描き、「新生」にふさわしい華やかさを強調し奥の方は地元門出和紙の小林康生さんの協力で和紙のオブジェを作ってみました。

 中野さんと小林さん、今回わのわの店舗を見るのが初めてのお二人。中野さんは「きもの屋にしては天井が高すぎて落ち着きがないね。」小林さんは畳に座り「店の顔は、ここが正面だね。ここに和紙を張って正面らしくするといいね。」とのこと。そして予定していた新生わのわ開店日8月22日までに店内の模様替えを間に合わせ、何とか開店を迎えることが出来ました。

 私たちでは思いもよらない空間が、お二人の発想・協力のお蔭で出来上がりました。それは、数々の偶然が重なりあって今の形になったように思います。ここへきて、設備投資しただけではなく、新たなる気持ちで頑張れと私たちへの励ましのようにも思います。そしてもっともっと、きものを通して皆様とわのわの輪を広げ、努力するようにと背中を押されたような気持ちです。もう少し頑張りたいと思います。皆様お付合いを宜しくお願い致します。

 次回は、個人的な終活についてひとり言を言っってみたいと思います。

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