20180401

形あるものは、いつか壊れる。

わのわの看板人形が壊れてしまいました。2月のある日のことでした。中越沖地震の年に、NPOの仲間と博多に行った時に寄った博多人形の工房で「わのわさん。わのわさんがここにいるよ」と声を掛けられ、行って見ると私にそっくりという人形が、何体か並んでいました。

そのうちの一体を購入し、前掛けの所にわのわの文字ををいれて頂きました。名入れのために持ち帰ることが出来ず後日発送となり、看板人形は中越沖地震を免れました。私たちと一緒に帰っていたら、あの時に右の写真のような状態に。

あれから10年を超える年月、店に立って私たちを見守ってくれていたような気がします。ありがとうね。

 わたしも親父の後を継いで二代目。看板人形も二代目が出来て参りました。4月6日私の64回目の誕生日にお披露目をさせて頂きます。是非、皆様二代目看板人形に会いに来て下さい。この日の夜は“一品持ち寄りの会”が行われます。多くの方のご参加をお待ちしています。そして64回目の私の誕生日もお忘れなく。


 3月6日に群馬県高崎市に桑の木の植樹に行って来ました。全国に胴裏などの裏物を卸している裏地問屋の株式会社 絹小沢の勧めで新潟市の和genさんと植樹して来ました。絹小沢の社長は、日本蚕糸絹業開発協同組合理事長を兼務しておられ国産繭の再興に力を注がれています。植樹は何年か前から行われていたのですが、都合が合わず私たちは今日になってしまいました。

 何も用意せず行ったのですが至れり尽くせりで、軍手・スコップ・長靴と全て準備をしていただいての桑の木の植樹でした。ひとむねに十数本の苗木を植えるのですが、簡単そうに見えて思った以上の重労働。

 これからこの苗木を管理して下さる糸井文雄さん(右端の写真の一番左の方)が真ん中の写真のように苗木を植えた先から根元を斜めに切り、切った苗木を横に挿すのです。せっかく植えたのにと思い、なぜ?と尋ねると 植えた後すぐに、野生の動物が出てきて苗木を食い荒らすのだそうです。昔からの知恵でダミーの木を荒らしている間に本体は根付き育つのだそうです。そして早ければ、今年の秋にはカイコにやれる桑の葉が取れるそうです。

 糸井文雄さん(78歳)は、国産繭の3分の1を生産し、全国有数の養蚕県として知られる群馬県在住で、ここでカイコを育て続けて40年が過ぎたそうです。そして昨年、収穫量全国1位なった方です。そんな糸井さんに私たちが植えた桑の木の管理をお任せし、カイコを育てて頂けることは大変嬉しいことです。

 この桑の木の植樹は、これからも続けて行くそうです。来年は皆様も一緒に植樹に出かけてみませんか。そして国産繭の再興に細やかでも手助けになればと思います。

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