そして絡めてはいけない国際政治までもが露骨に見えたオリンピック。どうなることかと思っていましたが、大事なく無事、閉会式を終えました。
私にとってこのオリンピックは、「そだねー」で始まり「そだねー」で終わりました。カーリング。競技としては知っていたのですけれど、100分の一秒や1000分の一秒の速さを競う競技でもなく、距離を競ったり、芸術点や技術点を競うでもなく、1ゲームの時間も長く、他のゲームにはない、ゲーム中に先攻・後攻の取り合いをし、黙々と氷の上に石(ストーン)を滑らし妨げるために石を置いたり、石に石を寄せたり、石に石を当て移動させる競技、そして開会式から閉会式直前まで長丁場、あまり興味をそそられる競技ではありませんでした。
今回、そのカーリングに見入ってしまいました。黙々と行う競技かと思っておりましたら、競技者一人一人にマイクが付けられ、その声が拾われてテレビから流れるのです。そして我が日本女子チームから再三聞こえる「そだねー」。最初は気にも留めていなかったのですが、みんなで氷の状態を読みストーンの速度や回転を考え、どのような位置にストーンを置くか決める真剣な会話の中での「そだねー」の声。ついつい私までが、その中に参加しているかのように「そだねー」と言ってしまい、一緒に競技を行っている気分にさせてもらいました。
他の競技は、一緒にというものではなく、速さや距離・技術と人間業の究極の競い合い、自分が行っている気分や参加する気分という感覚で見るものではなく、私はその技に感動し応援するだけです。「そだねー」の一言で何となく、出来っこないのですが、ストーンの速度や方向を考えて投げられそうな気分になってしまっていました。
ピョンチャンオリンピックのオールジャパン、特に女子の活躍凄かったです。素晴らしい感動を頂きました。ありがとう、ご苦労様でした。
23日~25日まで、東京・深川に出稼ぎに行って参りました。会場はバッグでお馴染みの月之さんの工房です。お世話になっている月之さんの発案で、24日の土曜日に月之さんのお客様と工房から一駅離れた地下鉄大江戸線・清澄白河で集合し、近くを散策しながら歩いて工房へ戻るという「ぶらり深川」的な散策を総勢10名できものを着て行いました。
駅集合が11時。数分歩くと、小さな駄菓子屋みたいなお土産屋。店の中は3~4人しか入れず、後は外。晴れていて良かった。有名なお店でお客も引っ切り無しで来店。外に溢れていました。帰りにまた寄ってみると、はっぴを着たおばちゃんから手作りみたいなちょんまげのかつらにはっぴを着たおじさんに代わっていました。よく見ると、テレビで見たことがあるおじさん。このお店、ほんと有名なんです。
昼食は深川めし。深川めしとは、あさりの入った混ぜご飯。何軒かある中から月之さんお勧めの一軒へ、出てきた深川めし、ご飯が見えないくらいのあさりが上に、量も軽くご飯茶碗に3杯くらいのどんぶりに入って来ました。テーブルには、おにぎりにして持ち帰れるようにラップが用意してありました。
食後は、深川江戸資料館へ。江戸時代の深川の長屋や店が並ぶ町をリアルに再現していて、長屋や店にも入れて写真撮影もOK。展示場には、数名の解説ボランティアが待機していて当時の生活ぶりなどを紹介して頂きました。
工房へ向かう道筋には、大鵬部屋など相撲部屋がいくつか点在する地区があったり。月之さんお勧めのスポットは、松尾芭蕉が奥の細道に旅立った出発点。そこには芭蕉の像が立っていて、そこから眺める現代の川と向かいに立ち並ぶビル群が、芭蕉の時代とのギャップを想像させてくれました。 4時間弱のぶらり深川散策、とても楽しい時間でした。出来ましたら、皆様とご一緒に行きたいなァと思いました。