20170201

今月19日(日)に行われます岩手県陸前高田市の普門寺 熊谷光洋住職の「未来をきり開く心を育てる」という講演会に寄せてお話をさせて頂きます。

 2011年(平成23年)3月11日東日本大震災直後、私の所属する、京都が本部の“NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会”の中塚理事長は、支援の行動を起こしました。最初は震災の年の夏、我がNPO法人らしく全国のNPO会員からゆかたの寄付を募り、被災地の方々に差し上げ、その夏に着て頂く活動です。この支援を皮切りにいろんな形の支援を今日まで続けております。

 そんな中 震災から数か月が過ぎたころ中塚理事長から、「わのわさんの知っている人で糸を染めて反物を作れる人を知らないか」という問い合わせが来ました。意味が解らず「どう言うことですか」と聞くと、今、テレビ・新聞で話題になっていて、大津波でたった一本だけ残った奇跡の松の陸前高田市の高田松原を知っているかと聞かれ、その残された一本以外の7万本の松が全て流され、目の前に打ち上げられているとの事でした。その打ち上げられた松できものを作り販売し、売上を支援したいとのことでした。

 突然の提案に戸惑いはあったのですが、相談した十日町の岩田日出夫さんから協力の快諾を頂き、“松染”が出来上がりました。

 震災の翌年3月9日・10日と初めて被災地を訪れ、被災の凄さに我が目を疑うくらいのショックを受けました。その時に出来上がったばかりの松で染めた反物を被災された方々にお披露目したところ叱られるどころか感謝の言葉を頂き、これで支援が出来ると確信しました。その頃、中塚理事長と熊谷光洋住職が出会い、支援の拠点が陸前高田市の普門寺になって行き、私たちが染め、織り上げた松染のラベルの文字を熊谷住職にお願いしたところ、快く右のラベルを書いて頂きました。

 それから、NPOの活動は熊谷住職のご協力の下、普門寺を中心として支援活動が行われており、今日に至っております。

 ご住職・ご住職の奥様から行くたびに暖かく迎えて頂き、震災の時の話や震災後の苦労した話、感動した話、笑った話、泣いた話などをお聞きし、被災した方々が前を向き歩き出し、一歩一歩力強く進んでいることを実感しています。東日本大震災での陸前高田市の犠牲者(死者及び行方不明者)は1,807名。全体では18,456名が犠牲になっています。この大惨事を目で見、体で体験し、感じ取ったことを熊谷光洋普門寺住職に語って頂き、多くの方々に聞いて欲しいと思いこの講演会を開催致します。
 
 わのわは、今も支援活動と致しまして熊谷住職の全面的な協力の基“陸前高田染”を製作販売し売上の一部を義援金として寄付しております。
 また“NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会”が行っている“ねがい桜”(布で出来た桜)を一個500円で販売し、売上の一部を寄付、桜を普門寺の本堂に飾り、東日本大震災の犠牲者の御霊を祀っています。今まだ途中で御座います。皆様のご協力を

お願い致します。

 

 2月19日(日)午後1時~3時 市民プラザ2階 風の部屋にて熊谷光洋さんの講演を行います。
 ひとりでも多くの方のお越しをお待ち致しております。 

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