20241001

やっと厳しかった猛暑も終わりが来たような気がします。

皆様は今までに経験をしたことがない連日の暑さの中、如何お過ごしでしたか?

私は雪が降り強風が吹き荒れどんよりとした雲が垂れ下がる鉛色の空を見て過ごす冬より、太陽が照りつけ真っ青な空の下で気分も高まり明るい気持ちになれる夏の方が好きでした。今までは、の話です。地球の温暖化で日本の特徴である四季が無くなり、夏と冬が強調されて春と秋の影が薄れてきたような気がします。

夏が終わったかと思えば秋が一瞬で冬になってしまい、冬が終わったかと思うと春の話題は一瞬で夏になってしまいます。地球の温暖化が進んでいることへの実感が年々強く感じられるように思います。気象現象は今年顕著に表れたと思います。漁業も農業も温暖化の中、年々変化の速さが増しているような気がします。

今まで旬だと思っていた魚や野菜が食べられなくなったり、地元で採れていたものがそうでなくなったりと変わっていくのではと思います。

 衣装も変わって来ています。以前から洋服はその時の気候や気温によって変わってきました。洋服に関しては、私が東京に出た頃から自由でした。真冬なのに半袖の人もいればノースリーブの人も見かけましたし、夏なのにダウンジャケット着ている人もいました。その頃は気候や気温で変えるのではなく気分だったのだろうと今もいます。

 今は違います。気温によって服装を変える人が多いと思います。気候(四季)を無視するわけではないのですが、気温の方が重視されていると思います。私の携わっているきものもちょっと前までは季節を重視して気温に関係なく、その時が来たら袷を着たり単衣を着たりと衣替えは暦によって決められていました。

 この話はよくするのですが、コロナ前の5月の大型連休後に札幌にきもの催事の応援に行った時の話です。そのお店の着付けの先生が遠く旭川から来た時のこと、その日は私もビックリする5月なのに気温が30度超える日でした。その先生、今日は夏日だからと小千谷縮を着て来たのです。まさかこんな気温になるとは思っておりませんから私は持って来ている袷を着ていました。先生曰く小千谷縮でも誰も何も言わないし、外を歩くのに袷なんて着ていられないとのこと。ごもっともです。

 コロナが終息後、お陰様できものを着る方が戻って来たような気がします。そして口々に言うことが、これからは単衣のきものを作らないと言っています。どちらかと言うと箪笥の中のきものは袷の割合が多い方が大半だと思います。近年の温暖化で単衣や夏物の出番が多くなって来ています。実際その日の気温によって洋服と同じくきものも変えている方が多くなって来ました。

 私のひとり言ですが、四季を大事にし、季節の移り変わりを大切にする日本に伝統文化に携わる方々も、これからはそれこそ気候が変化をしている今日、見直しの時期に来ているのではないのでしょうか?

皆様はどう思われますか?

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