20210501

昨年の4月24日。左腕がまったく利かなくなり、脳梗塞を発症してからちょうど一年です。

二週間の入院中は一回目の緊急事態宣言発出の間只中でしたので、諦め気分で気持ちの面では焦ることなく落ち着いた気持ちでベッドの上に居られました。二週間後には後遺症もなく退院でき、現在も病気の面では心配も不安も無く日々を過ごせております。

 皆様には多大なるご心配をお掛けしたにも関わらず、心温まる励ましのお言葉を掛けて頂いております事に心より感謝申し上げます。一年が過ぎた今も、朝目覚めると左手の動きを確認し、安堵する日が御座います。そして後遺症もなく過ごせる日々に感謝しております。月日が過ぎますと気の緩みも起きて参りますが、あの日のことを思い振り返り、摂生を心がけ、もう少し歳月を重ねて行きたいと思っております。きものを通して皆様と楽しく共に歩めることに感謝致します。これからも宜しくお願い致します。

 今、問題は新型コロナです。
 明日、三回目の緊急事態宣言が東京都・大阪府・京都府・兵庫県に発出される予定です。一年前は全国でしたが今回は一都二府一県だけです。でも私は、昨年よりも今回の四都府県の方がコロナ慣れと言われる中にあっても、より危機感を強く感じます。

 一年前はこんな状況になるとは思ってもおりませんでした。月日が経過するうちにワクチン接種が進み穏やかな回復傾向に進むものと思っておりましたが、意に反して感染力の強い「N501Y」などの変異株の発症患者が急増、そして三回目の緊急事態宣言。この先どうなるのか不安でなりません。この不安はコロナに対するものは勿論、それ以上に商いに対する不安が強くのしかかって来ています。存続すら危ぶまれる今日です。

 コロナ禍では三密を避けるということで、こんなに人の動きを止めることになるとは思ってもいませんでした。旅行・祭り・パーティ・お茶会など、きものを着て出かけられる場所がすべてダメ。そこで生き残りをかけて、きもの販売の他に、木工品・洋服・バック・ジュエリー、そして靴と、わのわに足を運んで頂こうと目先を変えるご提案をして参りました。皆様のお陰で、どうにもならなかった売上減を4割減に止めることが出来ました。ですが大赤字です。救いはコロナ対策として出された給付金や補助金のお陰でした。売上の落込みは凄いものでしたが、なんとか前期を乗り越え4月を迎えることができました。

 わのわにとって新しい年度が始まりました。皆様、この連休後はワクチン接種が進み、明るい兆しが見えてくると私は信じます。秋には紅葉を見、クリスマスの頃にはパーティを開き、新しい年を迎え、春には桜の木の下で宴を催し、えんま市にくり出し、夏は夜空の花火を見上げることが出来ると思います。もう少しの辛抱です。きものを着て旅行に行きましょう。きものを着て観劇に行きましょう。先には楽しいことがいっぱい待っていると信じます。皆様、もう少しです。多くの辛抱の後にはどでかい楽しみが待っています。もう少しの辛抱です。
 
 最後に4月29日~5月5日のゴールデンウィーク期間は、通常通り店を開けて皆様をお待ち申し上げております。コロナ禍で遠出を我慢している方、最初から予定の無い方、コロナ禍で誰も遊びに来られない方、いろんな理由で暇な方、わのわにでも来て下さい。

何もおもてなしは致しませんが暇つぶしにでも世間話をしにお立ち寄りください。

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