20181001

最近、気分が落ち込んでおります。30年くらい前にある方に言われた言葉が思い出されます。

「近い将来、今 形作っている商店街は今の十分の一なり、今の商店街は機能しなくなるよ。」と言われました。その時はそんなことは無いと思っておりました。その話を聞いてから10年・20年と過ぎ、何となくそうなのかなと思いはじめた頃、十日町や京都の問屋から「新潟県で呉服問屋を営むには、3本の指に入らないと無理ですよ。」言われ、現に県内の呉服問屋は3軒だけになっております。そして商店街も言った通りです。

 実は、もう一つ言われていたことが御座います。最近その言葉が気になり落ち込んでおります。それは、問屋をあきらめ“わのわ”として店舗を構えた頃です。「人口10万人以下の市や町には、呉服店が1店舗あれば十分な時代がくるよ。」との事でした。今年になり皆様もご存じの通り、頑張っていた大きい店や百年の年月を越える老舗が次々と無くなりました。

そして次はうちかなァと近しいお客様に話すと、「わのわさんは大丈夫だよ。」と励ましの言葉を頂き「ありがとうございます。頑張ります。」と返事をする間もなく「頑張ってね!でも、わたしはきものはもう十分だけど。」や「頑張ってね!わたしはもうきものを買えないけど。」との言葉が大丈夫だよ、の後に返ってきました。え~!そんな!と思い気分が落ち込んでおります。

 皆様のお力添えでここまで何とかやってこれたのですが、昨年から今年にかけてなんか商店街が変です。というか凄いスピードでお店が無くなっています。以前から商店街には人出が無くなり、人出が無くなると賑わいが薄れ、賑わいが薄れると店は売り上げが減り、売上が減ると店を閉じる。そして商店街は商店街で無くなって行く。今はそんな状況かと感じます。
 
 なら、どうする?と考えても解決策は浮かびません。そして自分を見つめたとき私は私を見て、なんと!気分屋なんだろうと思う今日この頃です。きっと前からそうだったのでしょう。要は単純なんです。単純なだけに、皆様にはご迷惑をお掛けしている事と思います。例えば、売上が無くて困っているときなどは、やたらご案内の手紙を出し、その上電話やメールで「今日から〇〇の販売会が始まりましたので、是非お越し下さいませ。お待ち致しております。」などとしつこく誘ってしまいます。

すみません。

売上が順調な時は滅多にないのですが、月に一度の“わのわ通信”だけが届く時です。単純でしょう。私はこんな人間です。きっと これからも懲りずに繰り返すと思います。私の一番の活力の源は、皆様にきものを着て頂き、きもの生活を楽しんで頂いて、そして新しいきものを求めて頂くことです。本当に単純ですよね。

 これには皆様の多大なるお支援が必要です。
どうかこれからもご協力宜しくお願い申し上げます。

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