20171001

今、頭の中は10月に行う「創業50周年記念販売会」でいっぱいです。

この記念販売会に協力して頂くところを考え、お願い先を絞り、9月に入り直ぐに交渉をして8社の協力を得ることが出来、同封の「わのわ通信」に発表することが出来ました。

そして素晴らしい商品を皆様にお披露目する機会を得ました。メインの野々花染工房の作品・きくちいまさんオリジナルのスカラの作品、みんな素晴らしいです。

 今回は作品だけではなく、ゲストをお二人呼んでいます。野々花工房の諏訪豪一君からは、作り人の苦労話やこだわりを、スカラの作品作りを監修した きくちいま さんからは、どのように自分の思いを作り人に伝え作品を完成させたか、直接話しを聞いてみて下さい。ということで皆さん今回は、作品を見て手で触ってお気に入りを見付けてお求め下さいますようお願い申し上げ、ご来場を心よりお待ち致しております。

 すごいことを言ってしまいました。押し売りは致しません、ご安心ください。でも力(リキ)が入って説明が鬱陶しくなるかもしれません。その時は、「ありがとう。もう結構です。」と一言お願い致します。

 織物が主な記念販売会です。お越し頂いて、「友禅の訪問着はないの?」「金銀糸の入った袋帯はないの?」「振袖はないの?」とご希望の方はご遠慮なくお申しで下さい。次回の参考にさせて頂きます。

 今年は、いろんな意味で節目の年です。この仕事に就いて私自身40年になります。仕事の中でいろんな別れがありました。人との今生の別れ、意見の違いでの別れなどなど、時の流れや感情の違いから生じるものです。ある意味年を重ねると仕方ないことかと思います。

 最近特に、物との別れが辛いです。8月も3件の別れ話を聞きました。1件は十日町の西川織物。織物専門の機屋で、夏大島・夏結城など多くの方にお求め頂いた商品を作っていました。もう1件も同じく十日町の根茂織物で、江戸小紋・江戸紅型を中心に製作をしていたのですが、辞めました。今回、見納めの江戸紅型の小紋を1反展示することが出来ました。是非、ご覧にお越し下さいませ。最後に小千谷の山恭織物、ここは小千谷縮の絣を主に作っていた織元です。息子さんが公務員で家を立て直すことになり山恭のご主人はまだ仕事を続けたかったのですが、新築の家に織り場を作る気がないと言われ、廃業を決心したそうです。いろんな辞め方がありますが、その度に伝統が途絶え、引き継がれてきた きものや帯が消えて行きます。それらは見ることも触ることも出来なくなります。時代の流れ、本当に残念な別れです。

 私のこれからは、時あることに無くなりつつある作品、希少価値の作品などを多くの人に見て頂くことを念頭にお目に掛けれる機会をつくって行きたいと思っております。その都度ご紹介をさせて頂きますので、お気軽にお越し下さい。

 なんだかまとまりのない話になってしまいました。本当に今は10月5日~7日までの「創業50周年記念販売会」で頭が満杯です。最後に皆様のお越しをお願いし、締めさせて頂きます。

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