20161201

11月2日に長岡の久保田康夫さんの自宅兼工房にお伺いして来ました。

 1日・2日と店は第一火曜日・水曜日の連休で、1日は自宅の周りの草刈りなど冬支度を行う予定で おりましたがあいにくの雨、久しぶりに家でのんびり過ごしました。明日雨だったら久保田さんに会いに行くの「いやだなァー」と思っておりましたがその日は青空。気分良く長岡に向かい10時半過ぎ到着。久保田さんの出迎えを受けました。

 久保田康夫さんは、昭和28年から主に小千谷縮の制作に従事し早60年を過ぎました。10数年前に小千谷から今の長岡に越してきたんだそうです。その時に荷物になるというので、制作した端切れや経絣に使う木羽定規など全て焼却してきたそうです。久保田さんもこんなに長くこの仕事が出来るとは思ってもいなく、考えもなしに燃やしたとちょっとガッカリと肩を落としていらっしゃいました。

 久保田さんの自宅の2階が機織の工房です。早速2階に上がらせた頂き、機織を見学させて頂きました。久保田さんにお会いする一番の目的は、今、機に掛かっている紬は、わのわが初めて久保田さんにお願いしたわのわオリジナルの作品で、その進行状況を見たくて無理にお邪魔した次第です。機を覗いた瞬間、すごい!思った通りの出来具合でした。

 久保田さんの作品には、7~8年前に出会い感動を受けていました。その時は織り人、販売する者ぐらいの気持ちでおりましたが、作品を見る回数が重なるたびにだんだん作品に引き寄せられて行きました。ほとんどが小千谷縮との出会いでした。今年6月に銀座三越にお邪魔した際に久保田さんの縮を持っていき自慢気の飾っておりましたら、店の方がこの縮いいね。と言いその後にこれが紬だったら私欲しいなと言ったのです。帰ってきてすぐの産地問屋に話をしたら、久保田さんは昨年癌の手術をしたばかりで体調を気遣いながら仕事をしているので受けるかどうか分かんないよとの事。

でも早々に連絡を取って頂いたら、期間を云わず、体と相談しながら織らしてもらえるならいいよとのこと。是非、お願いしたいとの返事をし、先日、織り始めたとの連絡を頂き、この日に至った次第です。

 今月22日に出来上がって参りました。自慢するわけではないのですが自慢です。さすが伝統工芸士。さすが久保田康夫。わのわの自慢の一品が出来上がりました。是非、見に来て下さい。お待ち致しております。

Comments are closed.