20250301

2月25日火曜日に塩沢と十日町に行って来ました。

相手方との申し合わせの時間もありまして、下道の雪が心配で小千谷から高速を使って向かいました。私たちが地元で青空を見たのは2月に入って初めてのような気がします。ちょうど東京・神楽坂に行っていた15日16日頃に晴れ間があったかもしれませんが?

この日は昨日までの今季最長の寒波が信じられないくらいの青空。柏崎から小千谷に向かうとみるみる雪の嵩が増えていき、最初は両端の雪の壁もなく見渡されていた景色も進むにつれ壁が高さを増し、高速に乗ると両脇は雪の壁で見えるのは遠くにそびえ立つ山々。その山も真っ白に覆われていてその上は青い空。まっすぐな道と白と青の世界、長い冬の鉛色の空と寒々しい白の世界を見させられてきた雪国だからこそ味わえるこの景色の素晴らしさ。晴れるってこんなに気持ちが良いんですね。

 予定通り塩沢に到着。織元の桑原さんに2メートル超える雪の間から出迎えていただき、お会いするといつも体調が優れず顔色も曇っている桑原さんが、周りの雪の白と青い空から燦燦と輝く太陽の光を浴びて、今までにお会いしたことのない晴れ晴れとした雰囲気が漂っていました。今日は体調が良いんですか?と伺うと、ここ数年冬を忘れるくらいの小雪で今年は久しぶりに忘れていた冬が訪れ、年も嵩み体調も優れず体力も落ち来ているのに暗い空を見上げ雪堀をする日々、本当に今年の冬は長く厳しかったそうです。そして待ちに待った今日の青空。桑原さんの顔が長い冬のトンネルからやっと抜け出した表情をしていました。

 用を済ませ、昔は雪の季節になると難所と言われていた八箇峠の下を貫く八箇トンネルを通って十日町へ向かいました。その道中の雪の多さから今年は本当に大変な冬だったんだと実感しました。十日町は商談のため産地問屋の和久井社長を伺ったのです。ここでも出迎えて頂いた社長並び他の方々の表情がいつになく明るいんじゃないかと感じていると、社長が今年の冬は本当に厳しかった。特に大きな寒波が一週間も居座ることはここ数年なかったし、雪の量もしばらく忘れていた多さだと言い、耐えてきた長い冬だったと話してくれました。商売はまだまだどんよりとした雲に覆われているけれど、この青空はしばし何もかも忘れさせてくれる。と言いたげな表情を見せておりました。

 この冬も何度か山の方には行き、柏崎から来たと言うと雪はどうですかと尋ねられるのですが、私達のところはほとんど積もっていないと言うと、大概の人が信じられないという顔をします。2メートル3メートルと積もっている雪の中に居る人は、同じ県内で雪のない情景は想像しがたいのだと思います。テレビなど見て頭では理解はしていますが、車で一時間くらいの県内の地であのような雪の量を見ると普段の生活から私たちも想像しがたいものがあります。

 あと少しで3月。長い冬も終わりが近づいています。わのわ通信の〆切がもっと近づいています。

そうだ今月は日数が短いんだ。間に合うように頑張ります。

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